日本の有機農家を食べて応援!
投稿日:5月 15 2023,
大豆は日本の代表的な食材の一つですが、実は自給率は6~7%しかありません。
これは家畜の飼料や大豆油の原料となる大豆の多くが輸入に頼っているためですが、それでも食用の大豆の自給率は20%程度です。
国産有機大豆(オーガニック大豆)となるとさらに希少で、国産大豆の約0.5%、大豆全体の0.03%程度と言われています。
日本でもオーガニック食品の需要は年々高まっている一方、有機農家はなかなか増えないという話をよく耳にします。
国産有機まるごと大豆プロテインを開発するにあたり、一番苦労したのが主原料となる有機大豆の確保です。
有機農家が増えない原因の一つと言われるのが、慣行栽培から有機栽培への転換期間中の問題です。
農薬や化学肥料を使用した慣行栽培をしていた農家が有機栽培を始めても、最初の1年間は慣行栽培と同じ扱いになります。有機栽培を始めて2年目と3年目は転換期間中有機農産物となりますが有機農産物に比べると需要も少なく価格も下がってしまいます。
有機栽培は農薬や化学肥料を使わないため農地や河川の汚染が少なく、環境への負荷を減らす持続可能な素晴らしい農法だと思いますが、農薬を使わないため害虫被害や除草作業の負担も増し、また化学肥料を使用しないため収量が2割程度減ると言われます。
国産有機大豆の調達に奔走していたとき、農家が有機認証を取得するまでの3年間をいかに支えるか、が有機農家を増やす重要なポイントだと痛感いたしました。
そこで、都合よく有機認証大豆だけを購入するのではなく有機認証取得に向けて有機栽培と同じ農法で栽培されている転換期間中有機大豆も併せて購入することで農家が慣行栽培から有機栽培へ移行する役に立ち、日本における有機農業の拡大に貢献できるなら是非転換期間中有機大豆も原料として使用しようと考えました。
転換期間中有機大豆は、有機大豆と全く同じ農法で栽培されておりその期間が異なるだけです。価格交渉をせず、提示された価格で購入することで有機栽培を始める農家さんが増え、少しでもその役に立てればと考えています。
皆様がこの国産有機まるごと大豆プロテインを召し上がって頂くことで、まさに食べることで日本の有機農業の拡大や、有機農業を目指す農家を支えることにつながります。
なお、有機大豆も原料として使用していますが、転換期間中有機大豆と並行して使用することから原材料表示は「転換期間中有機大豆」としています。